万が一の交通事故。それに遭われた患者様に対し病院や整形外科では、まずはレントゲン、MRIなどの画像診断、それに必要に応じて血液検査なども行います。その数値や結果を基に診断(判断)するのですが、仮に問題が見られない場合は、「異常ナシ」と診断されて終了。そういったケースが必ずしも少なくはありません。
その際は、「痛みがあるのに異常ナシはおかしい」「ちょっと塩対応じゃないか?」と思われる方も多くいらっしゃると思います。ですが、そのような診断や対応の根っこには、「西洋医学」というものの考え方が存在するのです。
西洋医学とは、簡単に言うと病気・痛みの根源を検査で見つけ出し、それを薬などを使って治療を行います。その際に検査をして異常がなければ、次はその痛みそのものに対して「対処する」しかないのです。その結果が、鎮痛剤の処方や湿布薬なのです。
逆に言い換えると、異常がないのに痛みがあると訴える患者対し、行う薬の処方とは、現代の病院や整形外科では、それだけで「最善を尽くしている」とも言えます。