頚椎捻挫、頚椎損傷。これらはどちらも交通事故をきっかけに起こりやすいケガの代表例です。頚椎はそもそも、首からお尻の方まで連なる骨の一部のことを言い、大事な首を構成する7つの骨を指しています。その大切な頚椎が、事故に遭った衝撃で大きくムチのようにしなり、「捻挫」状態になることを頚椎捻挫と呼びます。これがいわゆる「むちうち」なのです。
重要な役割を占める頚椎が脱臼や骨折したり、先の捻挫以上に大きなダメージを負ってしまうと、今度は頚椎損傷と呼ばれます。頚椎の損傷度合が激しいと、その中に通る“頸髄”という神経が圧迫され、または傷つくと首から下の麻痺が残ってしまう可能性があります。そういった意味でも、頚椎は身体の中でかなり重要な箇所なのです。